今冬のスペインの移籍市場で最も高い移籍金で移籍したMFフィリッペ・コウチーニョ【写真:Getty Images】
1月31日をもって閉鎖した冬の移籍市場。スペイン・リーガエスパニョーラのチームはこの時期に大胆な選手補強を敢行したようだ。スペイン紙『アス』が伝えた。
同紙によると、リーガのチームは今冬で総額3億6750万ユーロ(約496億円)を費やしたが、一方収入はその半分にも満たない1億6035万ユーロ(約216億円)であったという。最も大きな金額が動いたのは、リバプールから1億6000万ユーロ(約216億円)でバルセロナへと加入したブラジル代表MFフィリッペ・コウチーニョの移籍であった。
現在リーグ首位を走るバルセロナは、コウチーニョに加えコロンビア代表DFジェリー・ミナを獲得。支出は合わせて1億7180万ユーロ(約232億円)に達した。一方で、アルゼンチン代表DFハビエル・マスチェラーノ等の退団による収入の合計は、1100万ユーロ(約15億円)を記録している。
リーグ2位のアトレティコ・マドリーは今冬、FIFAによる補強禁止処分で今夏に登録できなかった2選手を新たにチームに加えた。チェルシーから加入したスペイン代表FWディエゴ・コスタは5500万ユーロ(約74億円)、ラス・パルマスへと半年の期限付き移籍をしていたスペイン代表MFビトロは3750万ユーロ(約51億円)で移籍を果たした。
一方、現在リーグ4位と不調に陥っているレアル・マドリーは、今冬の移籍市場には参加せず。唯一のターゲットであったアスレティック・ビルバオのスペイン代表GKケパ・アリサバラガは、最終的にクラブと2015年までの長期契約を結んだため断念せざるを得ず。結局、獲得も放出もない唯一のクラブとして残り半分のシーズンを戦うこととなった。
その他、降格圏に沈むラス・パルマスやアラベス、日本代表MF柴崎岳所属のヘタフェが移籍金0で選手の獲得を実現させている。冬の補強は各チームの今後の戦いにどんな影響を与えるのだろうか
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