ドルトムントからアーセナルに移籍したFWピエール=エメリク・オーバメヤン【写真:Getty Images】
移籍金の高騰が止まらない。イングランド・プレミアリーグの資金力がますます圧倒的なものとなっている。同リーグのクラブが冬の移籍市場で投じた額が、史上最高記録を更新した。『デロイト・スポーツ・ビジネス・グループ』の分析を『BBC』が紹介している。
プレミアリーグのクラブは、この冬の移籍市場で4億3000万ポンド(約667億円)を移籍市場に投じた。これは、2011年1月に投じた2億5000万ポンド(約388億円)を大きく上回り、冬の移籍市場としては史上最高額の支出とのことだ。
特に今年は移籍市場最終日の動きが活発だった。最終日にアーセナルはクラブ史上最高額の5600万ポンド(約87億円)を投じてボルシア・ドルトムントからFWピエール=エメリク・オーバメヤンを獲得。トッテナムはパリ・サンジェルマンからMFルーカス・モウラを獲得するため、2300万ポンド(約36億円)を用意している。
そのほかではアーセナルからチェルシーへ移籍したFWオリビエ・ジルーと、ウェスト・ハムからスウォンジー・シティへ復帰したFWアンドレ・アイェウが、それぞれ1800万ポンド(約28億円)程度と言われている。
移籍市場最終日だけでプレミアリーグのクラブが投じた額はおよそ1億5000万ポンド(約233億円)で、総額は4億3000万ポンドに達するとのことだ。
なお、それ以前の記録だった2011年1月は、チェルシーがリバプールからFWフェルナンド・トーレスを獲得した年。リバプールがアヤックスからルイス・スアレスを獲得するなど、大きな動きがあった冬だった。
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