アトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督【写真:Getty Images】
アトレティコは28日、リーガエスパニョーラ第21節の試合を戦い、ホームでラス・パルマス相手に3-0で快勝。勝ち点を46に積み上げ、首位のバルセロナを追走している。
今回の試合でのパフォーマンスには満足の様子を見せたシメオネ監督だが、今季これまでの結果は芳しいものではなかった。チャンピオンズリーグではグループリーグで敗退を喫し、コパ・デル・レイではセビージャに準々決勝で敗れた。
アトレティコが今季はいつもと異なる様相を呈する要因の一つに、FIFAによって下された補強禁止処分がある。同クラブは、昨夏の時点でFWジエゴ・コスタやMFビトロら実力ある選手の獲得は決定させていたものの、実際の加入は今年の1月からとなっており、序盤戦は特に苦戦を強いられた。
それでもシメオネ監督は、徐々にパフォーマンスを挙げてきているチームについて「我々は絶えず進化している」と大きな自信を示している。
「今季はこれまでとは違うシーズンとなっている。何人かの選手はプレーしたくてうずうずしていると思う。昨夏は補強ができないこともあって、彼らが出ていかないよう調整しなければならなかった。でも私は今年最高の監督となることに疑いはない」
アトレティコにとって残されたタイトルは、リーガとヨーロッパリーグの2つ。首位バルセロナがリーグこれまで無敗と盤石な様子を見せているだけに、これ以上不必要な敗北は許されない。シメオネ監督は「彼らが負けるのは難しい。進化し続けるためには、前を向いて自分たちの力で戦い抜くことだ」と強気な姿勢を見せている。
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