2010年に話題になったジョゼ・モウリーニョの「手錠ポーズ」【写真:Getty Images】
現地時間27日に行われたセリエA第22節でユベントスに敗れたキエーボは、2選手が退場となった。特にDFファブリツィオ・カッチャトーレのレッドカードは、大きな話題となっている。
「ユベントス戦で2人退場」というと、ユベントスの印象が悪くなりがちだが、今回はそういった声はほとんどみられない。
37分に退場したMFサミュエル・バスティアンは、軽率なファウルで2枚目のイエローカードを受けて退場。61分に退場したカッチャトーレは、審判に対して「手錠
のポーズ」をとってレッドカードを出された。
「手錠のポーズ」は、過去にセリエAで大きな話題となっただけに、多くのファンが覚えている。2010年、当時インテルを率いていたジョゼ・モウリーニョ現マンチェスター・ユナイテッド監督が試合中に同様のジェスチャーをしたため、3試合のベンチ入り禁止処分と4万ユーロ(約540万円)の罰金処分を科された一件だ。
このジェスチャーが何を意味するかは本人しか分からない。モウリーニョ監督は当時、「自分を逮捕しても構わないという意味だった」と説明していたが、多くの人は審判団への不満だったはずだと確信している。
今回のカッチャトーレのジェスチャーは、モウリーニョ監督よりもあからさまに主審に向けてポーズをとっており、審判が侮辱ととるのは仕方ない。判定に不満があったとしても、カッチャトーレの行為はやるべきではなかったという見方が一般的なようだ。
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、ユベントスが「最小の労力で最大の結果を手にした」とこのゲームを表現。ユベントスが圧倒的な強さを見せていたわけではないだけに、キエーボにとって2人の退場は悔やまれることとなった。
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