ヘルタ・ベルリン戦に出場した香川真司【写真:Getty Images】
ボルシア・ドルトムントは現地時間19日、ブンデスリーガ第19節のヘルタ・ベルリン戦を1-1で引き分けた。MF香川真司は、今が踏ん張りどきだと考えている。
12月に監督がかわって調子が上がり始めたドルトムントだが、ブンデスリーガ再開後は2戦2分けと勝ち点を稼げていない。
ペーター・シュテーガー監督は就任当初よりも自身の色を出そうとしているのかもしれない。監督交代直後よりもつなぐ意識が高まっているのではないかという指摘に対して香川は、「元々そういう志向はあるし、そういうメンバーですからね。そこの強みを僕たちはいかしていかなきゃいけない。そのためには勇気を持ってトライしないと、相手がなかなか崩れない」と語った。
勝ちきれない主な理由の一つとして挙げられるのは、絶対的なエースだったFWピエール=エメリク・オーバメヤンの不在だろう。ただ、個に頼らないチームができれば、未来は明るいものになるかもしれない。
「オバが出てないんで、それを埋めるのは時間がかかる。そのためにはやり続けて頑張って結果を出すしかない。そしたら、若い選手含めて、自信がつきますしね。勢いも出てくると思うんで。もう2、3試合踏ん張りどころも次勝てるように調整していきたいと思います」
香川は「前後半通して、良いリズムでやれている時間はあった」と、飛躍の兆候を感じている。「最後のところの一歩であったり精度が足りないだけ。そこをより効率良くするには、もっと決定的なところでの質を上げなきゃいけない」と課題を語った。
この日、ドルトムントで最も高い評価を受けているのは、再三左サイドから仕掛けていたジェイドン・サンチョだ。「やっぱりこういうチームには、そういう仕掛けは大事ですね」と香川。そのサンチョからのクロスで同点弾を挙げたことについては、「ボールが良かったから良かったです」と振り返った。
(取材:本田千尋【ベルリン】、文・構成:編集部)
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