レアル・マドリーは、5日に行われたスペイン国王杯準決勝でアトレティコ・マドリーと対戦し3-0で勝利。しかし、このダービーマッチでレアル・マドリーのブラジル代表DFマルセロに対し、アトレティコのサポーターが差別的なチャントを歌ったとして問題になっている。スペイン紙「マルカ」が6日付で報じている。
スペインのサッカー界では、人種差別が度々問題となっているが、今度の犠牲者はマルセロだった。
レアル・マドリーの本拠地サンチャゴ・ベルナベウで行われた試合後、控え選手たちが練習を開始。出場機会のなかったマルセロも練習に加わると、アトレティコのサポーターが「マルセロは猿だ」と唱え始めた。
さらに、練習終了後にマルセロの息子がピッチに現れると、驚くべきことに状況はさらに悪化。「マルセロはお前の父親ではない」と叫び始めた。
この事件は、スペインはもとより海外で多くの反響を呼んだ。テレビ局「スカイ・スポーツ」や英国メディアは「スペインのサッカー界においては、恐ろしい行為を行う人々が罪に問われることがない」と、人種差別を厳しく規制しないスペインの姿勢を非難した。
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