井手口のイングランド移籍。労働許可証取得の現状は…
イングランド2部のリーズ・ユナイテッドは1月9日、日本代表MF井手口陽介の移籍手続き完了を正式に発表した。イングランドのクラブとプロ契約した日本人選手としては13人目となる。
リーズは過去にトップリーグを3度制覇している古豪だ。2000年代初頭にはリオ・ファーディナンドやマーク・ヴィドゥカ、ハリー・キューウェル、ロビー・キーンらを擁してチャンピオンズリーグの準決勝に進出したこともある。
とはいえ、その後は財政難から順位表でも急降下し、2004/05シーズンからはチャンピオンシップ(イングランド2部)に降格。2007/08シーズンからはリーグ1(イングランド3部)も経験した。それでも2010/11シーズンからチャンピオンシップに帰還し、現在は昇格プレーオフ圏内も視野に入る7位(15日現在)に位置している。来季から念願のプレミアリーグ復帰の可能性も十分に残されている状況だ。
現地での入団会見では、井手口も「将来的にプレミアリーグでプレーするのが夢。このチームでプレミアに上がってプレーするのが目標」と語った。クラブの発表によると、契約は2022年夏までの4年半。日本を代表する若きMFが、プレミアの舞台で躍動する姿を見る日もそう遠くはないかもしれない。
一方で、すでにイングランドのトップリーグでプレーする岡崎慎司や吉田麻也といった日本代表の先輩たちとは異なり、井手口はまずスペイン2部のクルトゥラル・レオネサへ期限付き移籍からのスタートとなる。クラブ側は井手口がすぐに英国の労働許可証取得は難しいと判断し、選手本人が渡英する前からそのように手配しておいたのである。
しかしながら、一部のウェブメディアでは「近々、井手口は労働許可証を取得する。それでもレンタル移籍に出される」と報道された。リーズのローカル紙『ヨークシャー・イブニング・ポスト』でフットボール部門主筆を務めるフィル・ヘイ氏のツイートがネタ元とみられ、これを受けて、筆者も早速クラブ広報に確認した。
そして、広報担当者の回答は以下のとおりだった。
「国際試合の出場試合数やほかの条件をクリアしているヨウスケには、すでにGBEが下りた。そのため、現在我々は労働許可証の申請をしているところだ」