トッテナムのハリー・ケイン【写真:Getty Images】
トッテナムのマウリシオ・ポチェッティーノ監督は、同クラブ所属のFWハリー・ケインに対して巨額のオファーが届いたとすれば、引き留めるのは必ずしも容易ではないと認めている。英紙『テレグラフ』などがコメントを伝えた。
ケインは昨年の1年間に、リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドをも上回り欧州全体で最多となる合計56ゴールを記録。年明け後はプレミアリーグ2試合で無得点に終わっていたが、現地時間7日に行われたFAカップのAFCウィンブルドン戦では2ゴールを挙げて3-0の勝利に貢献した。
ケインは以前から、トッテナム一筋のキャリアを歩んでいきたいという希望を口にしており、ポチェッティーノ監督もそれを望んでいる。「ハリーはトッテナムを愛しており、今までずっとトッテナムで過ごしてきた。ひとつのクラブでキャリアを過ごすことができるのは、(フランチェスコ・)トッティなどの限られた特別な選手だけだと彼に話をした」と指揮官は語る。
だが一方で、「ここに残るかどうかは選手本人が選ぶ必要がある。無理やり引き留めることはできない」とポチェッティーノ監督。リバプールの中心選手だったMFフィリッペ・コウチーニョがバルセロナに引き抜かれたように、移籍を止められない可能性があることも認めている。
「リバプールは世界で最も歴史あるクラブのひとつだが、それでも最高の選手を引き留めるのは難しい。そういう例はいくつもある。ある時点で選手が考えを変えて、『出ていきたい』と言えば引き留められない。バルセロナとリバプールの取引のように、別のクラブがあれほどの金額を出してくれば、止めようがあるだろうか」
バルサはコウチーニョを獲得するため、サッカー界の歴代2位となる移籍金1億6000万ユーロ(約218億円)を支払うとみられている。ケインに対しても今後、巨額のオファーを出してくるクラブがあることは十分に考えられる。
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