審判に抗議するカリアリ【写真:Getty Images】
現地時間6日に行われたセリエA第20節のカリアリ対ユベントスは、アウェイのユベントスが1-0で勝利した。カリアリ陣営はこの試合の判定に納得していない様子で、トンマーゾ・ジュリーニ会長がコメントを残している。
カリアリ側が不満を持っているのは、ユベントスが先制した直後のシーンだ。ユベントスは自陣ペナルティエリア内でハンドがあったように見えたが主審の笛は鳴らない。カリアリはハンドを主張したが、ビデオアシスタントレフェリー(VAR)は使用されず、そのままプレーが続けられた。
ジュリーニ会長は、「受け入れられない。ねじ曲げられたリーグだ。VARは非常に優れた道具だが、それを使うことをしない」と不満爆発。PKが与えられなかったシーンだけでなく、「ベルナルデスキが点を決めたときも、ベナティアがファウルをしていた」と、審判団に大きなミスが2つあったと指摘している。
一方で、ユベントスのマッシミリアーノ・アッレグリ監督は騒ぐようなことではないと考えているのかもしれない。
「どの試合でもいろいろなエピソードがある。良い方向のときもあれば、悪い方向のときもある。受け入れるしかない。VARは議論を減らすために導入されたが、増えているだけだ。きっと我々イタリア人は、それが好きなんだろう」
VARが導入されたあと、VARをいつ使うのかという問題が発生している。判定を巡る議論はなかなか終わることがなさそうだ。
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