チリ代表のアルトゥーロ・ビダル【写真:Getty Images】
アルゼンチンのブエノスアイレス近郊の町で、新年を迎えるにあたり、バイエルン・ミュンヘン所属のチリ代表MFアルトゥーロ・ビダルを模した巨大な人形に火がつけられた。アルゼンチン紙『オレ』などが伝えている。
ブエノスアイレス州の州都ラプラタの近郊では、新年を迎えるにあたって人形を燃やす慣習があるという。各地で様々な人形が燃やされる中で、そのうちのひとつがビダルの姿を表したものだったことが注目されている。
高さ約6メートルという巨大な人形は、チリ代表のユニフォームである赤いシャツと青いパンツを着用し、ビダルの「背番号8」をつけていた。さらに巨大なソファーとテレビも製作され、ビダル人形は座ってテレビを見る姿となっていた。これは、チリ代表がロシア・ワールドカップ出場を逃したため、本大会を「自宅でテレビ観戦する」ことを表している。
ビダルの人形が燃やされた理由は、アルゼンチン国民が同選手に抱く恨みにあるようだ。チリ代表は2015年コパ・アメリカ、2016年コパ・アメリカ・センテナリオの決勝でいずれもアルゼンチン代表を下して連覇を飾った。ビダルはそのチリ代表の中心選手だ。
チリの人々はやはり、この“報復”を快くは思っていないようだ。チリメディアは「信じられない」「馬鹿げている」などの言葉とともにこの出来事を伝えている。
【了】