なかなか波に乗れないガットゥーゾ・ミラン。リーグ戦は3試合勝利なし【写真:Getty Images】
【フィオレンティーナ 1-1 ミラン セリエA第19節】
セリエA第19節が現地時間30日に行われ、フィオレンティーナとミランが対戦した。
ともにミッドウィークはコッパ・イタリアを戦ったが、フィオレンティーナは中3日、ミランは中2日と日程に違いがある。さらにミランは前の試合がインテルとのダービーマッチであり、試合終了からフィオレンティーナ戦のキックオフまで60時間あまりしかなく、フィレンツェへのアウェイ遠征という過酷な状況だった。
そんなミランはインテル戦からスタメンを5人変更してフィオレンティーナ戦に臨んだ。だが、序盤こそお互いに譲らない展開になるかとおもいきや、すぐにミランの勢いが失われ、フィオレンティーナのペースに。
42分にはフィオレンティーナが決定機を迎える。ヴェルトゥを起点にベナッシがつなぎ、シメオネにボールが渡った。しかしアルゼンチン人ストライカーは飛び出してきたミランの守護神G・ドンナルンマに阻まれてしまう。
さらに前半アディショナルタイムの46分、またもヴェルトゥが左サイドからピンポイントクロスを送り、逆サイドから飛び込んだジウ・ディアスがヘディングシュート。しかしこれもG・ドンナルンマのファインセーブに防がれた。
後半、ミランは53分にボリーニを下げてチャルハノールを投入。対するフィオレンティーナも54分にジウ・ディアスに代えてF・キエーザを、66分にはベナッシに代えてエイセリックを送り出した。
試合が動いたのは71分。左サイドバックのビラーギが上げた速いクロスに、前半の決定機を逃していたシメオネが頭で飛び込んでフィオレンティーナが先制に成功した。
突き放されたくないミランもすぐさま反撃に出る。失点から3分後の74分、右サイドからカットインしたスソのシュートのこぼれ球に途中出場のチャルハノールが詰めて同点ゴールを奪った。
終盤は両チームともに若干ペースが落ち、スコアは動かないまま1-1で試合終了。ミラノダービーの勝利を生かしたいミランだったが、フィオレンティーナと引き分けたことでリーグ戦は3試合勝利なし。連敗こそ脱したもののガットゥーゾ体制でのリーグ2勝目はお預けとなった。
【得点者】
71分 1-0 シメオネ(フィオレンティーナ)
74分 1-1 チャルハノール(ミラン)
【了】