数字上はトップグループにいるはずのマンU
過去3シーズンのデータをチェックしてみよう。
【2016-17】チェルシー:16勝1分2敗・勝点49
【2015-16】レスター・シティ:11勝6分2敗・勝点39
【2014-15】チェルシー:13勝4分1敗・勝点43
したがって、今シーズンのマンチェスター・ユナイテッドは決して悪くない。13勝3分3敗・勝点42で折り返している。過去3シーズンの優勝争いに照合すると、間違いなくトップグループなのだが……。
18勝1分! 勝点55! しかも17連勝中! いったい、どうなっちまったんだ!? マンチェスター・シティが空前絶後の快進撃! 勝点42でもユナイテッドは影が薄い。いやいや、13ポイントもの大差をつけられているため、2位でも妙に窮屈だ。
ジョゼ・モウリーニョ監督の気持ちは忖度できず、適当な言葉が見つからない。マンチェスター・ダービー終了後、一線を越えた(?)祝勝ムードに浸っていたシティを、「ちーがーうだろー」と怒り心頭に発したものの、世間の共感を得るまでには至らなかった。
しかし、ここであきらめるとすべてが終わる。わがままで繊細で、なおかつどこか傲慢でもある若手の手綱を締め、シティ追撃の体制をいち早く整えなくてはならない。
追加タイムの失点でポイントをロスした19節のレスター戦を、「幼稚なパフォーマンス」と批判したが、厳しさと優しさをブレンドし、選手たちのモチベーションを刺激する、父親のような接し方も必要だ。鞭を入れるだけでは逆効果だろう。