カカー(左)とネイマール(右)はブラジル代表の新旧10番として同時にピッチに立ったこともある【写真:Getty Images】
今年限りでのオーランド・シティ退団が決まり、このほど現役引退の意思を表明した元ブラジル代表のカカーに多くのメッセージが集まっている。
その中でも、ブラジル代表でカカーの後に「10番」を任されるようになったネイマールは、自身のインスタグラムで「あなたのキャリアの一部になれたことを誇りに思う。あなたは僕の偉大な模範だった」と、惜別のメッセージを寄せた。
ネイマールがワールドクラスの階段を駆け上がっていく時期も、カカーは主力ではないながら断続的にブラジル代表から招集を受けていた。
当時20歳で2002年の日韓W杯優勝に貢献し、バロンドール受賞経験も持つ“元10番”が最後にブラジル代表のユニフォームをまとってピッチに立ったのは2016年5月の親善試合・パナマ戦だった。この時はネイマールが不在で、2人の共演は実現しなかった。
しかし、ネイマールが4得点を奪って快勝した2014年10月の日本戦では、カカーが76分方途中出場し、“後輩”の4得点目をアシストしていた。彼らは所属クラブで同僚になったこともないため、ブラジル代表の限られた時間の中で交流を深めてきた。
ネイマールはまだ“先輩”カカーのようにW杯優勝やバロンドール受賞で世界の頂点を極めるには至っていない。果たしてキャリアを終えるまでに「偉大な模範」と同じ場所にたどり着くことができるだろうか。
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