ここまで2戦連続途中出場。川又堅碁の先発起用はあるか
北朝鮮と中国に2連勝し、E-1選手権の2大会ぶり制覇が見えてきた日本代表。残すところは16日の最終戦・韓国戦だ。ここまで2万人、1万7000人と客足がやや鈍かった東京・味の素スタジアムだが、永遠のライバル・韓国との大一番は3万人以上の観客動員が見込まれる。「人もいっぱい入ってくれると思うし、賢く優勝できればいい」と2戦連続でジョーカー起用されている阿部浩之(川崎F)も前向きにコメントしていた。
その優勝決定戦を3日後に控え、日本代表は13日も東京都内でトレーニングを行った。中国戦翌日ということで、前夜の試合に先発出場した小林悠(川崎F)、昌子源(鹿島)ら主力はダウンに努め、それ以外のメンバーが実戦形式のメニューを消化した。
左太もも肉離れでプレー不可能となった大島僚太(川崎F)は残念ながら離脱が決定。中国戦で右太もも打撲を負った伊東純也(柏)も宿舎での調整となった。それ以外の11人は6対3、4対4のミニゲームなどに挑んだが、北朝鮮戦で井手口陽介(G大阪)の決勝弾の起点となり、中国戦で小林悠の先制点をお膳立てした川又堅碁(磐田)は元気はつらつ。彼らしい泥臭いゴールを何本か決めていた。
韓国戦の1トップを誰にするかはヴァイッド・ハリルホジッチ監督も悩ましい点だろう。ゴールという結果を出した小林は捨てがたいが、川又も2戦連続でゴールに絡んでいる。屈強なフィジカルを生かしてボールを収めて起点を作る仕事もキッチリこなす彼は、日本人をはるかに超えるスケール感を漂わせる。日に日に期待値が高まっているだけに、ここはこの男をスタメン抜擢してみるのも1つの手かもしれない。
「川又君にはダイナミックさがあるんで、相手もそこを警戒する。そのスキを突ければ悠君みたいに自分たちも点が取れる」と土居聖真(鹿島)が川又がいるプラス効果を口にしたように、自らおとりになって周りをフリーにできるのも今の彼の強み。
「堅碁はいい意味でより野性的になったと思うし、自分の特徴を存分に出そうとしている。そこはやっぱり成長やとすごく思います」とアルビレックス新潟時代のチームメートでもある東口順昭(G大阪)も太鼓判を押していた。