チャンピオンズリーグで敗退に終わったフェイエノールト【写真:Getty Images】
チャンピオンズリーグ(CL)の大会史上初めて、来季はオランダからの自動出場枠が“ゼロ”となることが確定した。8日付の英メディア『BBC』が伝えている。
今季のCLでは、オランダ王者として出場したフェイエノールトが1勝しか挙げられずにグループステージ最下位に終わった。一方ヨーロッパリーグ(EL)でも、唯一出場したフィテッセがグループ最下位。オランダ勢は両大会を通して1チームも決勝トーナメントに残ることができなかった。
この結果、欧州サッカー連盟(UEFA)の新たなリーグランキングでオランダは12位となる。今季のリーグ王者には来季CLのグループステージからの出場権は与えられず、予選を戦わなければならないことになった。
昨季のELではアヤックスが準優勝の好成績を残したが、今季はCL予選の3回戦でフランスのニースに敗れ、EL予選プレーオフでもノルウェーのローゼンボリに敗れて出場を逃した。PSVとユトレヒトもEL予選で敗れ、グループステージには出場できなかった。
アヤックス(4回優勝)、PSV(1988年)、フェイエノールト(1970年)の3チームが過去に欧州王者になるなど優れた実績を残してきたオランダ勢だが、近年は低迷。昨季のアヤックスのEL決勝進出は、オランダ勢としては15年ぶりとなる欧州の大会の決勝だった。
ロシア・ワールドカップ予選でも、オランダ代表は欧州予選を突破できずに本大会出場を逃す結果に終わった。クラブレベル、代表レベルともにオランダのサッカー界は厳しい時期を過ごしている。
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