2016年6月以来、約1年半ぶりの日本代表復帰
12月9日の初戦・北朝鮮戦(東京・味の素)から熱戦の火ぶたが切られるE-1選手権。すでに東京都内で強化合宿に入っている日本代表は、2日目の5日から本番を想定した実戦形式のトレーニングをスタートさせた。初日から別調整の杉本健勇(C大阪)は2日連続で全体練習に加わらず、大会参戦は難しそうだ。
夜にJリーグアウォーズが開催されたため、この日のトレーニングは昼前開始となった。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の熱血指導は相変わらずで、ボードを使いながらデュエルの重要性を再三強調。身振り手振りで選手たちを鼓舞したうえでゲームに入った。
主力組と見られたのは、GK中村航輔(柏)、DF(右から)室屋成(FC東京)、三浦弦太(G大阪)、昌子源(鹿島)、車屋紳太郎(川崎)、ボランチ・今野泰幸、井手口陽介(ともにG大阪)、トップ下・清武弘嗣(C大阪)、右FW小林悠(川崎)、左FW阿部浩之(川崎)、1トップ・金崎夢生(鹿島)の11人。
今野をアンカーに置いて井手口と清武をインサイドハーフに並べる形、あるいは小林と金崎を2トップに据える形もテストしたが、このメンバーで北朝鮮戦に挑む可能性が高そうだ。
金崎が最前線に陣取ることになれば、2016年6月のボスニア・ヘルツェゴビナ戦(吹田)以来の国際Aマッチ。ご存知の通り、途中交代を命じた鹿島の石井正忠監督(現大宮)との握手を拒否するという昨年8月の一件をきっかけに、代表から遠ざかる格好となっていた。
直後の9月に2018年ロシアワールドカップアジア最終予選が始まったが、当時の1トップ争いは岡崎慎司(レスター)を軸に武藤嘉紀(マインツ)や小林悠らが絡む展開だった。
しかし、昨年11月のサウジアラビア戦(埼玉)から大迫勇也(ケルン)が一気に台頭。今や絶対的な地位を勝ち得ている。今季急成長した杉本らも存在感を高めていて、金崎の滝川第二高校の2学年先輩である岡崎でさえ、10月以降は招集見送りとなっている。それだけサバイバルが熾烈を極めているのは間違いない。