スルガ銀行チャンピオンシップで浦和レッズと対戦したシャペコエンセ【写真:Getty Images】
1年前の飛行機墜落事故で選手の大半を失う悲劇に見舞われたブラジル1部のシャペコエンセだが、2017シーズンを“クラブ史上最高成績”で終える快挙を成し遂げた。
昨年11月28日、シャペコエンセの選手やスタッフ、メディア関係者など77名を乗せた飛行機がコロンビア山中に墜落。6名が奇跡的に救助されたが、選手19名を含む71名が命を落とす惨事となってしまった。
選手の大半を失ったシャペコエンセは、チーム再建に向けてレンタルなどを中心に新たなメンバーを揃えて2017年のシーズンに臨むことになった。特例として今後3年間の2部降格を免除するという提案もあったが、それを拒否した上で、先月16日には3試合を残した時点で自力での1部残留を決めた。
さらに、現地時間3日に行われた最終節でコリチーバと対戦したシャペコエンセは、後半アディショナルタイムの劇的な決勝ゴールで2-1の勝利。クラブ新記録となる10試合連続の無敗でシーズンを終えるとともに、最終順位を8位にまで上げた。昨シーズンの11位を上回り、ブラジル1部でのクラブ史上最高成績となる。
この成績により、シャペコエンセは南米のチャンピオンズリーグにあたるコパ・リベルタドーレスの出場権も獲得。悲劇の事故を乗り越え、力強く歩みを進めている。
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