川崎フロンターレの鬼木達監督【写真:Getty Images for DAZN】
明治安田生命J1リーグの最終節となる第34節が2日に行われ、大宮アルディージャに5-0の勝利を収めた川崎フロンターレが初優勝を飾った。
前節時点で鹿島アントラーズが首位に立ち、2位の川崎Fを2ポイントをリードしていたが、鹿島は最終節のジュビロ磐田戦を0-0のドローで終了。勝ち点で並んだ川崎Fが得失点差で上回りタイトルを手に入れた。
鬼木達監督にとっては就任1年目でのビッグタイトル獲得。昨年までは川崎Fでトップチームコーチを務めており、監督経験自体も今年が初めてだったが、クラブにとって歴史的な初優勝を成し遂げた指揮官となった。
「フロンターレとしての歴史というか、時計の針が動き出したという感じがあります」と鬼木監督は初優勝の意義を強調。「シルバーコレクターと言われてきたプレッシャーがずっとつきまとってきたので、そういうものから解放された」と語った。
これまであと一歩でタイトルを逃し続けてきた川崎Fは、今季もルヴァンカップ決勝での敗戦やAFCチャンピオンズリーグ(ACL)での準々決勝敗退を味わってきた。だがその敗戦が結果的にリーグ優勝に繋がったと指揮官は振り返っている。
優勝決定後に涙を見せた理由について「ルヴァンカップ、ACLと大きな敗戦があったので、その悔しさが自分の中で強かった」と鬼木監督。その2試合がシーズンのターニングポイントになったとしつつ、「もうひとつ言うならACL(初戦)の水原戦もそうです。負けないチームを作りたかったので、その試合も僕の中でのターニングポイントです」と述べた。
(取材:舩木渉、文・構成:編集部)
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