大宮アルディージャの石井正忠監督【写真:Getty Images for DAZN】
明治安田生命J1リーグ最終節が2日に行われ、川崎フロンターレが大宮アルディージャに5-0で勝利を収めた。
他会場で鹿島アントラーズがジュビロ磐田と0-0で引き分けたため、試合前につけられていた勝ち点差2ポイントを逆転し、川崎Fが劇的な形で初優勝を果たした。
試合後、記者会見に臨んだ大宮の石井正忠監督は「今日の試合の90分を通してですけれども、川崎フロンターレさんの選手の判断だったり、プレーの質だったり、コンビネーションの部分には非常に質の高いものがあって、それは優勝するチームの質なんだと改めて思いました」と、悲願の初優勝を成し遂げた川崎Fを称賛した。
そして「改めてフロンターレの関係者の皆さんに優勝おめでとうと述べたいと思います」と祝福の言葉を送っている。
石井監督はラスト3試合というタイミングで前任者からチームを引き継いだが、J1残留というミッションを果たせずに終わった。結局アルビレックス新潟に抜かれ、最下位でのJ2降格が決まっている。
しかし、「私が来た時よりも攻撃も守備もよくなっている」と、チームの成長に手応えを感じているという。石井監督は来季に向けた自身の去就について「これからクラブの方と話をしたいと思います。まだ決まっていません」と明言せず。このまま手応えを成果に変えるためにJ1昇格を目指して戦い続けるのか、別の道を歩むのか、去就にも注目が集まる。
(取材・文:舩木渉)
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