J1優勝を決めた川崎フロンターレ【写真:Getty Images for DAZN】
明治安田生命J1リーグの最終節となる第34節の全9試合が2日に各地で開催された。
最終節までもつれた優勝争いでは、昨シーズンに続いての連覇を狙う鹿島アントラーズが首位で最終節を迎えた。2ポイント差で追う川崎フロンターレも逆転優勝の可能性を残していた。
川崎Fがホームに迎えた相手はすでにJ2降格が決定した17位大宮アルディージャ。逆転優勝のためには川崎Fがこの試合に勝利を収めた上で、鹿島が引き分け以下の結果に終わることが必要だった。
前節浦和レッズ戦の日程変更により中2日の厳しい日程を強いられた川崎Fだが、開始からわずか50秒弱で先制点を奪うことに成功する。エウシーニョが持ち込み、ペナルティーエリア手前左寄りでパスを受けた阿部浩之が左足で思い切りよく蹴り込んだ。
さらに前半終了間際にはチームを牽引してきたキャプテンが追加点。左サイドを突破した家長昭博のクロスに小林悠が中央で合わせ、ヘディングを叩きつけてリードを2点に広げた。
アウェイでジュビロ磐田と対戦した鹿島はゴールを奪えず、前半を0-0のスコアで終了。そのままのスコアなら、勝ち点で並んで得失点差で上回る川崎Fが逆転優勝を飾るという状況でハーフタイムを迎えた。
60分には川崎Fが3点目を加えて勝利をさらに大きく引き寄せる。またしても左サイドから家長がクロスを送り、ファーポストで合わせた小林がゴール。得点ランクでも首位に並ぶ今季22点目を蹴り込んだ。
さらに81分、川崎FはPKを獲得し、小林がハットトリックとなるシュートを成功させて4-0。勝利をほぼ確実にするとともに、23点目で得点ランクでも単独首位に浮上を果たした。
終了間際に長谷川竜也もゴールを加えた川崎Fが5-0の快勝を収める一方で、鹿島は結局最後まで得点なくスコアレスドローで終了。最終節で逆転に成功した川崎FがJ1初優勝を果たし、クラブ創設以来初のタイトルを手に入れた。
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