ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督【写真:Getty Images】
ミランの立て直しを任されたジェンナーロ・ガットゥーゾ監督は、新しい挑戦に向けてチームにさまざまなことを要求しているようだ。伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、新監督のシステムや戦術を予想した。
成績不振でヴィンチェンツォ・モンテッラ前監督を解任したミランは、現役時代にミランで活躍したガットゥーゾ氏を新監督に迎えている。
その新体制でまず注目されているのは、「ダブルボランチ」の採用だ。[3-4-3]のシステムを用意しているガットゥーゾ監督は、中盤のセンターにリッカルド・モントリーボとルーカス・ビグリアを置く見通しだという。
また、中盤の両サイドも守備的だ。『ガゼッタ』は、ガットゥーゾ監督が指揮していたユースチームの試合風景を紹介。本来サイドバックを務めるイニャツィオ・アバーテとリカルド・ロドリゲスの先発を予想しているが、ボールを持っていないときには最終ラインに入って5バックの形をとる。さらに、前線の選手には守備の役割も求め、守備時には30メートル四方の狭い場所に10人のフィールドプレーヤーがいる様子を伝えた。
これでは攻撃に手が回らないかもしれない。ただ、その点では3バックの1人がボールを持ったときは中盤までポジションを上げることで厚みを持たせる考えである。さらに、ボールを失ったときは高い位置から激しくプレスをかけるのがガットゥーゾ監督のスタイルだ。
もちろん、監督就任から1週間も経っていない状況で戦術の浸透は難しいことが予想されるが、次節の相手はここまで全敗中の最下位ベネベント。新生ミランには、白星が求められている。
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