スルガ銀行チャンピオンシップで浦和レッズと対戦したシャペコエンセ【写真:Getty Images】
ブラジル1部リーグのクラブであるシャペコエンセの選手らを乗せた飛行機が墜落した悲劇的な事故から、28日で1年を迎えた。国際サッカー連盟(FIFA)は、28日と29日に全世界で行われる試合で1分間の黙とうを捧げるよう呼びかけている。
シャペコエンセの選手たちやスタッフ、メディア関係者ら77名を乗せた飛行機はコロンビアで行われる試合へ向かおうとしていたが、メデジン近郊の山中に墜落。選手3名を含む6名が奇跡的に救助されたが、71名が犠牲となった。
悲劇から1年を迎えるにあたって、世界中のクラブや選手などから追悼のメッセージが相次いでいる。FIFAでも特集動画を作成し、公式サイトで公開してシャペコエンセへの思いを表した。
「サッカー界は悲しい1周年を迎える。11月28日と29日に世界中で行われる全ての試合の開始前に1分間の黙とうを捧げることを要請したい」とFIFAは述べている。
28日から29日にかけて、欧州ではプレミアリーグやコッパ・イタリア(イタリア杯)、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)、リーグアンなど数多くの試合が予定されている。南米ではコパ・リベルタドーレスの決勝2ndレグなどが行われる。日本ではJ1第33節の浦和レッズ対川崎フロンターレ戦が29日に開催。元選手であるMFアルトゥール・マイアが事故の犠牲となった川崎Fも、27日にSNSで同選手へのメッセージを発信していた。
悲しい事故からのクラブ再建に取り組んできたシャペコエンセは、今月16日にはブラジル1部への残留を決めた。事故後には今後3年間の降格を免除する特別措置も提案されていたが、それを拒否した上で自力で勝ち取った残留だった。
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