オーランド・シティ時代のカカー【写真:Getty Images】
先月MLSのオーランド・シティを退団し、無所属になった元ブラジル代表MFカカーは現役続行に意欲を見せている。伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えた。
かつてミランやレアル・マドリーなどで活躍し、2007年にはバロンドールを獲得したカカーも35歳。オーランド・シティ退団と同時に現役引退の可能性も取りざたされていた。
しかし、本人はポーランド紙『プルゼグラド・スポルトウィ』のインタビューで「僕には今契約が無い状態だが、まだ選手だと感じているし、数週間以内に将来を決める」と、現役続行の意思を示したという。
ただ、年齢のこともあってスパイクを脱いだ後のことも視野に入っているのは間違いない。カカーは「フットボールの世界にとどまりたいと思っている。おそらくは指導者かスポーツディレクターとして。監督になるのは天職だと感じなければいけないし、ジダンのようになれれば最高だね」と語っている。
自らと同じようにバロンドール受賞歴を持つレアル・マドリーのジネディーヌ・ジダン監督からは、少なからず影響を受けているようで、「選手から監督になる彼のようなキャリアは模範になっている。ジダンは選手として独特だったし、指導者になった今もそうだ。僕はモウリーニョやアンチェロッティから学んだことのすべてを生かせると思う」と、カカーは指導者としてのセカンドキャリアを思い描いている。
とはいえまずは選手としてのキャリアを続けるためのチャンスをうかがっている。特に古巣クラブなどでトレーニングを積んでいるわけではないようだが、「僕の扉はすべての場所に対して常に開かれている」と、受け取ったオファーを平等に評価する姿勢を見せたカカー。新天地にはどこが選ばれるか、しばらく注目を集めそうだ。
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