近頃メディアを賑わせるかつてのエース
W杯の欧州予選もドラマティックなプレーオフが終わり、開催国ロシアを含む出場14チームが出揃った。
プレーオフが行われている間フランス代表は親善試合を行っていた。ホームでのウェールズ戦は、アントワーヌ・グリーズマンとオリヴィエ・ジルーのゴールで2-0の勝利、ケルンで行われたドイツとの対戦は、アレクサンドル・ラカゼットが2得点を挙げて2-2で引き分けた。
無敗をキープしたことよりも重要なのは、両戦ともきっちりストライカーが得点を決めたことだ。W杯予選ではルクセンブルクに自陣で零封されるなど、優秀なアタッカーが揃っているわりに現在のレ・ブルーの得点力は渋く、予選10試合で計18得点は同じグループAで2位のスウェーデン(26点)だけでなく3位のオランダ(21点)をも下回った。
W杯行きの最終メンバー23人のうち、FWは概ね6人。ジルー、グリーズマン、ムバッペの3人はほぼ確定として、今回ラカゼットが好調だったこともあり、残りの3人の選出はさらに難航しそうだ。
キングスレー・コマン、ウスマンヌ・デンベレ、アントニー・マルシャル、さらにはプレースキックという飛び道具をもつディミトリ・パイエなど、選ぶのに困るほど良い素材がいるというのはうれしい状況ではある。
と、そこへ近頃メディアを賑わせているのが、かつてのレ・ブルーのエースストライカー、カリム・ベンゼマだ。
11月12日、ベンゼマは人気のフットボール番組『カナル・フットボールクラブ』に生出演した。この番組の後に放送された自身のドキュメンタリー番組の“番宣”もあっての出演だったが、久々にフランスのテレビカメラの前で、ベンゼマはフランス代表への思いを打ち明けた。
「僕自身はデシャン監督とはなんの問題もないし関係は良好だった。でも監督からは(招集しないことについて)説明はない。おそらく彼が代表監督でいるうちは、僕が呼ばれることはないだろうと思う」