ブラジルに惨敗した日本。選手間で守備の仕方を確認
2018年ロシアW杯の成否を占うと言われた11月の日本代表2連戦。しかし、10日のブラジル戦はご存知の通り、1-3のスコア以上の惨敗を喫してしまった。「この試合の反省を踏まえて、次は0-0の時間を長くしていかなければいけないと感じている」と守備のけん引役である吉田麻也(サウサンプトン)も強調する。
そのために、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督と選手たちは12日から13日にかけてのミーティングでディスカッションを実施。守備の際、前線からプレッシャーに行く時と引いて守る時のメリハリをどうつけていくかを入念に確認したという。
原口元気(ヘルタ・ベルリン)が「今日最終確認をして、なかなかいい手ごたえがあった」と言う一方、キャプテン・長谷部誠(フランクフルト)も「選手から『このようにやるのもいいんじゃないか』と意見が出て、練習の中でもコミュニケーションを取りながらやっていた。監督は喜んでいましたね」とチームが前向きな方向に進んでいることを実感したようだ。
日本の目指すプレッシングがベルギー相手に機能するかどうかは、14日の大一番の大きなテーマ。そこに迷いがある状態では、強豪に勝とうと思っても無理がある。最前線に位置する大迫勇也(ケルン)もブラジル戦まではどこからプレッシングのスイッチを入れていくか不透明な部分があったようだが、今回の話し合いを経て、やるべきことが明確になった様子。「前日練習でみっちり練習したんで、明日は楽しみですよ」と不敵な笑みを浮かべ、自信をのぞかせた。
いい形でボールさえ奪えれば、大迫にチャンスが巡ってくる回数も増えてくる。ブラジル戦では前線に孤立しがちで、シュートも1~2本にとどまった不完全燃焼感はもちろん強い。その悔しさをバネに、より強引さを出してゴールに迫っていくと本人は言う。
「僕がまず考えることはやっぱりゴールを取ること。相手との1対1に勝つこと。それが一番なんで、迫力を持ってやりたいですね。今回は相手が3バックなので、逆にスペースが空くかなと。サイドのスペースもそうだし、僕らにとっては攻めやすいと考えてます」と相手とのミスマッチを巧みに突いていく考えだ。