クラブで出場時間激減の原口、ブラジル戦に先発へ
11月10日のブラジル戦(リール)に向け、現地で調整中の日本代表。大一番を2日後に控えた8日も約2時間にわたって非公開で入念にブラジル対策を確認した。
井手口陽介(G大阪)が「どうブロックを作るとか、どういうはめ方をするとか、ホントに細かく入念に確かめているんじゃないかなと思います」と話したように、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は1つひとつの状況を想定しながら戦術を選手たちに叩き込んだ様子だ。
メディアに公開された冒頭15分間では、指揮官が選手を複数色のゼッケンでチーム分けした。ピンク組はスタメンが予想される酒井宏樹(マルセイユ)、吉田麻也(サウサンプトン)、槙野智章(浦和)、長友佑都(インテル)と長谷部誠(フランクフルト)。彼らと組み合わせられそうな攻撃陣中心の白組には山口蛍(C大阪)、長澤和輝(浦和)、久保裕也(ヘント)、原口元気(ヘルタ・ベルリン)、大迫勇也(ケルン)、興梠慎三(浦和)の6人が入った。
浦和レッズのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦が19日にあることから、もともと浦和勢はブラジル戦がメインではないかと見られたが、その確率はより一層高まった。今回初招集の長澤は世界屈指の強豪相手に代表初キャップを飾ることが大いに考えられる。
前日までは8月31日の2018年ロシアW杯アジア最終予選・オーストラリア戦(埼玉)に先発したメンバーの出場が有力視されていたが、8日の練習通りなら、左FWは原口が試合の頭から出場することになる。
今季のヘルタ・ベルリンでは移籍騒動の余波もあって苦悩の日々を強いられ、日本代表10月シリーズ(ニュージーランド戦&ハイチ)以降は10月14日のシャルケ戦の前半44分間と、11月2日のヨーロッパリーグ(EL)ゾリャ・ルハンスク戦の後半14分以降の2試合しかピッチに立っていない。