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槙野智章、『個』ではなく『チーム』で立ち向かう「サッカーは名前じゃない」

text by 編集部 photo by Getty Images

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槙野智章【写真:Getty Images】

 日本代表は現地時間6日、ブラジル代表との国際親善試合に向けてフランスで練習を行った。

 ネイマールら世界にその名を轟かせるアタッカーが揃う王国との対戦を前に、槙野智章は牙を研いでいる。「名前がある選手、非常に質の高い選手がたくさんいますけども、サッカーは名前じゃないってところを見せないといけない」と話す浦和レッズのDFは、名手との対峙を心待ちにする。

「やっぱり対面する選手、特に非常に質の高いアタッカーたちが目の前にいる中で、役割としてはっきりするというのはあると思う。この選手を止める、この選手を止めなければ失点するだとか、チーム全体のバランスが崩れるっていう意味でも、2試合(ブラジル、ベルギー)とも非常にいいアタッカーがいますし、自分の現状を測るうえでも非常に楽しみ」

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督のもとで積み上げてきたスタイルが強豪にどこまで通用するかも大きなポイントだ。槙野は言う。

「いま自分たちに求められているのは縦に速く、そして相手よりも走って戦うこと。そういうものを僕たちは出していかなければ日本チームの良さは出せないと思いますので、常に後手に走らされているようだと力を発揮できない。どんな相手にもイニシアチブを取ることを目標にはしますけど、やっぱり今回の2戦とかは質の高い相手ですので、そういう相手に自分たちがどうできるかというところを試すいいチャンスだと思う」

 今シリーズでは日本がチャンスを作るシーンは限られると予想される。我慢の時間が長くなるが、槙野は「個人として何か残さないといけないとか思って前に行ったり、わがままなプレーに走ってしまうとチームの良さ、個人の良さは出せない」と、フォアザチームの重要性を説いた。そして「いかにまとまれるか。苦しい時間帯や悪い時間帯を跳ね返すメンタルを持っていかないといけない」と続けた。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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