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右足首切断の寸前だった。8度の手術乗り越えたカソルラ、来年1月の復帰目指す

text by 編集部 photo by Marca

カソルラ
カソルラの右足首に残る大きな手術痕が公開された(写真:『マルカ』紙の紙面より)

 現地時間3日付のスペイン紙『マルカ』の1面に衝撃的な写真が掲載された。写っていたのはある選手の右足首。そこには大きな手術痕があり、明らかにその場所のものではない皮膚が移植されたことがわかる。

 この右足の持ち主はアーセナルに所属するスペイン代表MFサンティ・カソルラのものだ。

 昨年10月に右足首を負傷した同選手は、手術を受けてリハビリを続けていたが復帰時期は未定のままとなっている。当時は数週間の離脱と見られていたが、結局これまれに8度の手術を受け、右足アキレス腱を8cm失ってしまったそうだ。

 また手術痕の治癒が思うように進まず、生命を脅かすほどの感染症によってかかとが壊疽(腐る)してしまい、右足首から先を切断しなければいけない危険もあったとのこと。右足首に移植された皮膚にはタトゥーが彫られているが、これはもともと自分の左腕に施されていたものだった。

 カソルラの治療を担当した医師によれば、再び歩けただけでも幸運だったというほどの大きな怪我だった。最後の手術は今年5月末。その時はアキレス腱の再建手術だったようだが、感染症に侵されてかかとの骨や腱を失った32歳は、サッカー選手としての復活はおろか歩くことに希望を見出すことも難しかったという。しかし、アーセナルの中盤を支えた32歳は来年1月の復帰を目指して、地元であるスペインのサラマンカでリハビリを続けている。

 今年7月にスペインのラジオ『オンダ・セロ』のインタビューに応じたカソルラは「僕のアキレス腱や筋肉には力が入らない。まだ時間がかかる。手術後に細菌が組織に入り込んでしまったが、今は解決されている。医師も僕のような症例は見たことがないと言っていたし、プロスポーツ選手には珍しいことらしい」と、自身の症状について語っていた。しかし、自らの痛々しい手術の痕を公開したのは今回が初めてだ。

「息子は毎日のように僕がもう一度プレーできるのか聞いてくる。本当にもう一度ピッチに戻りたい」

 クリスマスが過ぎ、新たな年を迎えた時、カソルラがピッチの上で元気な姿を見せてくれることを誰もが願っている。

【了】

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