前半こそミスが多かったが…。試合のなかで修正できる充実ぶり
【ヴェローナ 1-2 インテル セリエA第11節】
【得点者】
36分 0-1 ボルハ・バレホ(インテル)
59分 1-1 ジャンパオロ・パッツィーニ(ヴェローナ)
67分 1-2 イヴァン・ペリシッチ(インテル)
「最初のうちはチームの安定性を模索しなければならなかった。だが今この選手たちは、試合に出る資格があることを証明してきた。問題がないのなら、この11人をわざわざ変える理由はない」
エラス・ヴェローナ戦の前日の29日、インテルのルチャーノ・スパレッティ監督は記者会見でこのように語り、第8節ミラノダービー以降に固まったメンバーへの信頼を明らかにした。
その中には当然、左サイドバックの定位置を手中にしている長友佑都も数えられている。今季は左にダウベルト、また右にジョアン・カンセロとサイドバックには大型補強がなされたが、「彼らはまずイタリアのサッカーに順応しなければならないし、長友も(ダニーロ・)ダンブロージオもいいプレーをし続けて来た」と指揮官は評価を口にする。
実際長友は説得力のある内容のプレーを披露し、チームの結果に結び付けてきた。日々のトレーニングと節制でコンディションを上げ、練習を通して戦術を吸収、そしてピッチ上で成果を発揮する。最近の試合では攻守両面でのキレと高い集中力を見せ、前節サンプドリア戦では交代の際にスタンドからスタンディングオベーションで迎えられた。
そして彼は、エラス・ヴェローナ戦でも先発フル出場。前節ほどに内容は良くはなく、むしろ前半はミスも多かった。しかし今回はそれをきちんと試合の中で修正し、内容を堅実にまとめたところに、プレーの質の向上とコンディションの充実ぶりが現れていた。