カルロ・アンチェロッティ氏はバイエルン・ミュンヘンの監督を解任されたが即時の現場復帰を否定した【写真:Getty Images】
先月28日にバイエルン・ミュンヘンの監督を解任され、現在無職のカルロ・アンチェロッティ氏が母国イタリアのラジオ『ライ』で将来の展望について語った。
ブンデスリーガ6連覇と5シーズンぶりのチャンピオンズリーグ(CL)優勝を目指してスタートした今季、バイエルンは序盤でつまづいた。CLでもネイマール擁するパリ・サンジェルマンに0-3で完敗を喫し、アンチェロッティ氏は監督の職を解かれている。
ドイツでの挑戦が中途半端な形で終わってしまったことについて「バイエルンはもはや私のやっていた仕事を信じていなかった」と語ったアンチェロッティ氏は、今後の身の振り方にも言及している。
かつて指揮したチェルシーやミランの監督に復帰するのではないか、あるいは中国からオファーが届いているのではないかといった様々な憶測が飛んでいたが、「私にとって、前に進み、観客としてサッカーを見るために休息を取ることは正しいと思う。新しい機会を探してはいるが、まだまだだ」と述べ、即時の現場復帰を否定。1990年代後半からほぼ切れ間なく様々なクラブを指導してきたアンチェロッティ氏は、しばらく休業する意思を示した。
「悪い結果というのはプレッシャーを重くするのに十分なものだが、私は落ち着いている。急いではいない」
今年で58歳を迎え、指導者として3度のCL制覇やイタリア、イングランド、フランス、ドイツでのリーグ優勝など数々のタイトルを獲得してきた名将は、英気を養って新鮮な気持ちで次なるチャレンジに臨もうとしている。
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