公式戦2戦連発。“ゴラッソ”の中でも際立つ価値の高さ
リーガMXの前期リーグ第15節、現地時間29日にパチューカはサントス・ラグーナとアウェイで対戦し、2点リードから後半に追いつかれる形で2-2と引き分けた。
リーグ戦4試合連続の先発出場となったパチューカの本田圭佑は、4日前に行われたコパMXのサカテペク戦での2ゴールから公式戦2試合連続となるゴールを記録した。リーグ戦での3得点目を挙げ、86分にアンヘル・サガルと交代している。
ここまでメキシコで挙げた得点はどれも“ゴラッソ”と表現できる見事なゴールばかりだが、サントス・ラグーナ戦での1点はチームメートとのコンビネーションという観点で非常に価値の高いゴールだ。
すでにパチューカが1点リードしていた41分、左サイドからセンターバックのオスカル・ムリージョを経由して右サイドバックのホセ・マルティネスがボールを持つ。右ウィングの本田は中央寄りのやや引いた位置でパスを引き出す構えを見せるが、マルティネスはアウトサイドの前方に流れていたビクトル・グスマンに縦パスを送る。
そこから相手サイドバックのヘラルド・アルテアガとの1対1を制したグスマンがゴール前のフランコ・ハラにグラウンダーのボールを送る間に本田が2人の間に生じたニアサイドのスペースに向けて走り込み、リターンパスを左足のインサイドで柔らかく合わせる形で、GKの届かないゴール左隅に流し込んだ。
いわゆる“3人目の動き”という言葉がまさに相応しいプレーだが、グスマンのポジショニングとハラのボールを引き出す動き、そこに連動して[4-4-2]を採用するサントス側のセンターバックとサイドバックの間に生じたスペースを本田が使うという、まさしく周囲とのイメージ共有がダイレクトに表れた形だった。