ユルゲン・クロップ監督【写真:Getty Images】
リバプールを率いるユルゲン・クロップ監督が、改めてDFデヤン・ロブレンを擁護した。同指揮官のコメントを英メディア『スカイ・スポーツ』などが伝えている。
ロブレンはプレミアリーグ前節のトッテナム戦で立ち上がりからミスが続き、31分に交代となった。それでも指揮官は戦術の変更だと主張し、ロブレンを戦犯扱いすることを避けている。
だが、SNS上での攻撃は止まらなかったようだ。ロブレンは自身のインスタグラムのプロフィール画像を削除し、自己紹介の欄からリバプールの文字を消した模様。コメントの投稿も無効にしたという。
クロップ監督はこの事態に心を痛めており、「SNSは扱うのが難しい。だから私は手を出さない。なぜみんながやるのか、正直なところ分からないよ」と語った。
「我々は普通の一週間を過ごした。もちろん、デヤンにとって最高の週ではなかったはずだが、結局のところサッカーのことでしかない。サッカーの試合でミスをしたからといって、人が良くなったり悪くなったりすることはないんだ」
リバプール指揮官はさらに続ける。
「やってしまったミスについて公に議論されることなんて私は望んでいない。それについてどう感じるかは想像もできない。目の前で事故が起きているのに、助けるのではなく周囲に群がってスマホをいじっている――私はそういった人間ではないんだ」
「デヤンについては、ネガティブなことを考える以上にポジティブなことばかり浮かんでくる。彼はリバプールの選手で、私はこのファミリーの一人として扱っている。彼が必要とするなら、私は彼を助ける。明らかだね」
SNSの普及により、選手がファンに直接メッセージを発信することができるようになったが、同時に厳しい意見も直接選手に届くようになった。クロップ監督は「ファミリー」を守るのに全力を尽くしている。
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