カラバオ・カップ（イングランド・リーグ杯）4回戦での選手交代をめぐって、アーセナルとマンチェスター・シティの勝利が取り消される可能性があるのではないかという見方が一部メディアで伝えられている。

　現地時間24日に行われた4回戦の試合で、アーセナルはノリッジ・シティと、マンチェスター・シティはウォルヴァーハンプトンとそれぞれ対戦。アーセナルは延長戦の末に2-1で、シティは120分間を0-0で終えたあとPK戦で勝利を収めた。

　問題がある可能性が指摘されているのは、両チームがこの試合で用いた選手交代だ。アーセナルとシティはともに、90分間を終えるまでに2つの交代枠を使い、延長戦に入ってからさらに2人を交代させた。

　通常、サッカーの試合では3人までの選手交代が認められている。だが、延長戦に入った場合に4人目の交代を認める新ルールが検討されており、今季のカラバオ・カップでもこの方式が試験導入されている。

　だが同大会のルールの文面は、「試合が延長戦に入った場合には（延長戦内でのみ）もうひとりの選手交代が認められる」というもの。交代枠が残っていた場合、延長戦に入ってから2人以上を交代させることが可能であるかどうかは明言されていない。英紙『ザ・サン』などは、アーセナルとシティの選手交代が違反だとみなされた場合、失格や再試合もあり得るという見通しを伝えた。

　しかし、実際には両チームの選手交代が処分対象となることはなさそうだ。両試合の審判団が交代を認めたことに加え、3回戦でもボーンマスやリーズが延長戦で4人目を含む複数選手を交代させていたことを理由に、「アーセナルとシティが失格になることはない」と『ESPN FC』は伝えている。

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