一方的攻勢も実らずスコアレス【写真:goal.com】
プレミアリーグ第23節のチェルシー対ウェスト・ハムの一戦が29日行われ、0-0の引き分けに終わった。
公式戦7連勝中と好調を維持しているチェルシー。前日の試合でアーセナルが引き分けたことで、結果によっては首位に立てるという状況でこの試合を迎えていた。
ウェスト・ハムは長期離脱を経て今季初先発に起用されたキャロルを前線のターゲットとし、ロングボールやセットプレーでチェルシーのゴールを脅かしていく。6分にはゴールエリアの右側付近でロングボールを収めたキャロルがアスピリクエタと接触して転倒したが笛は鳴らず。12分にはFKからトムキンスのヘッドがチェフを襲った。
一方のチェルシーは9分に絶好のチャンス。エリア内でウィリアンの横パスを受けたオスカルが右足で正確に狙ったシュートは、わずかにGKアドリアンに触られてクロスバーを叩いた。
強い雨の降りしきる難しいコンディションの中、フィジカルを前面に押し出すウェスト・ハムの守備にも苦戦し、チェルシーはなかなか良い形でチャンスを組み立てることができない。何度かミドルシュートで打開を図るも、むしろ正面から打たされている感もあり、ウェスト・ハムとしては狙い通りの0-0で試合を進行させていった。
44分にはCKからテリーのヘッドが枠を捉えたがアドリアンが足でクリア。アディショナルタイムの48分にもオスカルのシュートをコントロールしたエトーが強烈なシュートを放ったがこれもアドリアンの好守に遭い、ウェスト・ハムの堅守をこじ開けられないまま前半を折り返した。
後半に入り、先制点の欲しいチェルシーはさらに攻撃の手を強める。ウェスト・ハム陣内で一方的に試合を進め、ラミレスやアザール、オスカルなどが何度かゴールに迫ったが均衡を破ることはできない。
無得点で60分を過ぎ、選手交代で打開を図りたいモウリーニョ監督はミケル、アスピリクエタに代えてランパード、マティッチを投入。直後にはウィリアンからマイナスのクロスを受けたランパードが得意な位置から狙ったが、ウェスト・ハムは3人が滑り込んでのブロックでこれを阻む。72分にランパードがエリア内で巧みな切り返しを見せた場面でもシュートはブロックされるなど、ウェスト・ハムの気迫の守備が光っていた。
立て続けにシュートを浴びせながらもゴールを割れないチェルシーは81分に3人目の交代枠でデンバ・バを送り出したが、これも効果なし。圧倒的に攻め続けながらも、結局1点を奪うことができない。6分40秒を超える長いアディショナルタイムにはアザールやランパードが決定的な形を迎えたがアドリアンの好セーブに阻まれ、そのままタイムアップの笛を聞いた。
チェルシーは今季ホームゲームで初の無得点。ここまで10勝1分けを記録していたが11月のウェスト・ブロムウィッチ戦に続く2度目のドローで、アーセナルが引き分けたチャンスを生かすことができなかった。