チェルシーのアントニオ・コンテ監督(左)とナポリのマウリツィオ・サッリ監督(右)【写真:Getty Images】
昨季プレミアリーグを制したチェルシーは、すでにクラブを優勝へ導いたアントニオ・コンテ監督の後任人事に動いているかもしれない。
イタリアのテレビ局『7ゴールド』によれば、チェルシーのフロントとコンテ監督の関係が悪化しており、来季末まで残る契約を途中で打ち切って新たな指揮官を招へいするプランがあるという。
その後任に挙げられているのが、現在セリエAで熾烈な首位争いを繰り広げているナポリのマウリツィオ・サッリ監督だ。元銀行員という肩書きを持ち、下部リーグから地道に指導者としてのキャリアを積み上げてきた苦労人は近年のナポリ躍進の立役者とも言える存在である。
就任3年目にしてナポリの流麗なパスサッカーは完成度を高めており、主力選手たちも脂ののった年齢になって充実の時を過ごしている。攻守にわたってミスが少なく統制のとれたサッカーは、チャンピオンズリーグの舞台でも通用することを証明してきた。
しかし、問題はサッリ監督とナポリの間で結ばれた契約に盛り込まれている違約金が750万ユーロ(約10億円)と非常に安く設定されていることにある。チェルシーにとってこの金額はすぐにでも支払えるものであり、何の障害にもならない。
またチェルシーはイタリアを席巻する名将に年俸1200万ユーロ(約16億円)を用意しているという。これはプレミアリーグのトップクラスの監督たち、とりわけジョゼップ・グアルディオラやジョゼ・モウリーニョといったレベルの監督たちが現在受け取っている額に匹敵する。
今季のチェルシーは昨季ほどの強さを見せられていない。最近はリーグ戦で連敗を喫してコンテ監督の去就が騒がれ始めたところだ。サッリ監督招へい以外にも、バイエルン・ミュンヘンの監督を解任されたばかりのカルロ・アンチェロッティ氏復帰という噂も持ち上がっている。
果たして来季のスタンフォード・ブリッジ(チェルシーの本拠地)のベンチには誰が座ることになるだろうか。
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