レアル・マドリーへの移籍が取り沙汰されているトッテナムのFWハリー・ケインだが、実現することはなさそうだ。

　今季も開幕からハイペースでゴールを重ねているケインはプレミアリーグとチャンピオンズリーグで合計12試合に出場して13得点を記録している。欧州トップレベルで1試合1得点以上のペースを維持する、驚異的な成績だ。

　その活躍に注目したマドリーが新たなエース候補として獲得を検討していると噂されていた。しかし、マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長がスペイン『カデナ・コペ』に対し「ケインとの契約は私の頭をよぎったこともない」と語り、イングランド代表FW獲得への関心を否定した。

「彼は素晴らしい選手であり、加えてまだ若い。彼は成長の余地を何年も残しているが、我々はカリム・ベンゼマやチームの全員に満足している」

　改めてベンゼマをはじめとした現有戦力への信頼を強調したペレス会長だが、ケイン獲得を検討しない理由として「価格」も挙げている。これまで破格の移籍金を支払って数々のスター選手を引き抜いてきたマドリーにも支払えない額があるのかもしれない。

「私はトッテナムの会長にケインの値段を聞きもしなかった。なぜなら彼は私に『ケインの価値は2億5000万ユーロ（約335億円）だ』と伝えてきたからだ」

　今夏、ブラジル代表FWのネイマールがバルセロナからパリ・サンジェルマンへ移籍して大きな話題となった。その際に発生した移籍金は2億2000万ユーロ（約290億円）と言われているが、マドリーや他のクラブがケインを獲得するには“ネイマール超え”が必要なのかもしれない。

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