Jのファンは頭打ち?
1993年に始まったJリーグは、“発展”をキーワードに進んできた。だが、昨年のわずか12ヵ月の間になされた決定がJリーグにとって大きな曲がり角になるかもしれない。
国内リーグの人気が停滞し、観客動員も伸びず、リーグの財政が圧迫される状況で決定した2ステージ制の導入は、過去に回帰しただけではないだろうか。
Jリーグへの関心が低いことに特別驚きもしないし、ファン数のグラフは上がり続けるわけではない。ゼロから50への進歩させることよりも、50から100を目指す方が圧倒的に難しいからだ。
現在、日本は間違いなく、サッカー大国と言える。多くの選手がヨーロッパで活躍し、その傾向はずっと続いている。しかし、私はこれ以上のファンが国内リーグの影響で生まれるか疑問だ。
J3は今シーズン導入される。しかし、昇格争いを含め、それらに対する関心は控えめにいってもわずかなものだろう。2013年のJ2平均動員数は6500人で。J3が1試合でもその記録を超えたら、それは驚異的と言っていい。
もちろんプロスポーツにおいて、主な収入源はスタジアムの入場料だけに依存するものではない。イングランド・プレミアリーグが示すように、TV放映権はクラブの金庫を満杯にするのには最も効率がいい。がしかし、それは国内からではなく海外から得られたものだ。
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