ハンブルガーSVの酒井高徳と伊藤達哉【写真:Getty Images】
ハンブルガーSV(HSV)のキャプテンを務める日本代表DF酒井高徳は、チームメートであるFW伊藤達哉の体力面に苦言を呈している。ドイツ『シュポルト1』が15日付で伝えた。
酒井と伊藤は、現地時間14日に行われたブンデスリーガ第8節の試合でFW武藤嘉紀の所属するマインツと対戦。両者ともに先発で出場したが、2-3で敗れる結果に終わった。
HSVの下部組織でプレーしていた伊藤は、レバークーゼン戦に交代出場してトップチームにデビューしたあと、前節ブレーメン戦と今節マインツ戦の2試合連続でスタメン出場。だが2試合とも50分過ぎの早めの時間にベンチへと下がった。
同じ日本人の若手選手が90分間プレーできないことに対し、酒井は厳しい言葉で苦言を呈している。「彼はまだ若い。それでも50分で下がってしまうようではチームの力にはなれない。2試合続けて50分で交代させられるのは、ブンデスリーガのレベルにないということ」と、地元ハンブルクのメディアに語ったとして『シュポルト1』が伝えた。
だが、マルクス・ギスドル監督は伊藤を長い目で見守ろうとしているようだ。「私は彼を守ることしかできない。長らく負傷していたし、ブンデスリーガでのプレーは大きな挑戦だ。55分間プレーできることに私は満足している」と指揮官はコメントしている。
小柄な体から繰り出す小気味良いドリブルなどで見せ場も作り、ファンからの人気も高まっている伊藤だが、まだゴールに絡む決定的な仕事はできていない。体力面も含め、これからさらなる向上を重ねていくことが期待されるところだ。
【了】