レスター移籍が実現しなかったアドリエン・シウバ【写真:Getty Images】
レスター・シティを率いるクレイグ・シェイクスピア監督が、書類手続き14秒遅れでポルトガル代表MFアドリエン・シウバの移籍を認めない判断を下したFIFA(国際サッカー連盟)に失望した様子を見せた。12日に英紙『レスター・マーキュリー』が報じている。
チェルシーへ移籍したイングランド代表MFダニー・ドリンクウォーターの穴を埋めるため、レスターは移籍市場最終日の8月31日にA・シウバの獲得を試みた。期間中に取引が完了したのかどうかは不確定だったが、9月1日にレスターが同選手の獲得を発表している。
しかし、実際には移籍手続きの完了が14秒間に合わず。8月31日深夜の期限に間に合わせるべく書類の準備を済ませ、FIFAの移籍システムにデータを送信したが、その到着は期限を14秒過ぎていたとのことだ。
選手登録できないことに納得がいかないレスターとFA(イングランドサッカー協会)がFIFAに訴え、最終判断を待っていた。しかし、FIFAは訴えを却下する判断を下している。結局、A・シウバは来年1月までプレーできないことが決定した。
この問題に関してシェイクスピア監督は「ありがたいことにA・シウバは我々と一緒にトレーニングを行なっている。ただ、我々はFIFAの決定に失望しているよ」とコメント。続けて「ようやく彼の気分は晴れてきた。それでも難しい状況に変わりはない。彼の気持ちを100%知ることは出来ないからだ」と語っている。スポーツ仲裁裁判所に上訴する可能性については「まだ検討中」とした。
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