フランス戦へ先発2人入れ替え。ポイントは高さ
8日のU-17W杯グループステージ初戦、ホンジュラス戦終了後、日本代表の久保建英はすぐに気持ちを次の試合へと切り替えていた。
「次に勝ったら首位で(決勝トーナメントに)いけると思う」
11日のフランス戦は、まさにそんな重要な意味を持った一戦となる。欧州屈指のタレント軍団は、まだ全貌を明らかにしていない。
そんな強力な相手に、日本はホンジュラス戦からメンバーを入れ替えて臨む。10日の練習を見る限りでは、GK谷晃生(G大阪ユース)、ディフェンスは右から菅原由勢(名古屋U-18)、小林友希(神戸U-18)、馬場晴也(東京Vユース)、喜田陽(C大阪U-18)、ダブルボランチに奥野耕平(G大阪ユース)と平川怜(FC東京U-18)、右サイドに中村敬斗(三菱養和SCユース)、左サイドに上月壮一郎(京都U-18)、そして久保建英(FC東京U-18)と宮代大聖(川崎F U-18)の先発11人が予想される。
ホンジュラス戦からのスターティングメンバー変更は2人。左サイドバックを務めた鈴木冬一(C大阪U-18)が外れ、馬場が起用されそうだ。センターバックだった菅原が右サイドへ回り、抜群の戦術理解力と柔軟な守備力を誇る喜田が左サイドに入る見込みだ。この人選には、最終ラインに高さのある選手を揃えるという狙いも透けて見える。
また、指揮官が「様子を見ながら」と語ったキャプテンの福岡慎平はベンチスタートになるだろう。ホンジュラス戦終了間際に負傷退場した後も「問題ないっす」と語っていたが、この後の戦いの事も考えた上で、大事を取ってのベンチスタートになる。
フランス戦を前に、森山監督は「この前のゲームよりも守備の時間は長くなるし、ゴール前で身体を張らないといけないシーンは増える」と分析した。また、相手には身長180cm超えの選手が数多く揃っており、体格差でも不利な戦いを強いられるだろう。
ニューカレドニア戦に先発したフランスの選手たちの中には公式資料で170cm台とされている者もいたが、試合を終えて取材エリアで彼らを間近で見ると、おそらく大雑把に申告されているのだろうと想像できた。特にDF陣は皆身長180cm以上で、しなやかな肉体を備えた選手ばかりだった。