ホンジュラス戦前日の記者会見に出席した森山佳郎監督【写真:舩木渉】
U-17日本代表は、8日にU-17W杯のグループステージ初戦・ホンジュラス戦に挑む。7日には森山佳郎監督とキャプテンの福岡慎平が公式記者会見に臨んだ。
大会への意気込みを問われた森山監督は「選手たちに1試合でも多く世界の舞台を経験させたい、それが一番の気持ちですね。3試合やるか、7試合やるかで選手の成長は大きく変わってくると思うので、1試合でも多く、インドの地でできるだけ長く過ごしたい気持ちです」と、上位進出への思いを語った。
ホンジュラス戦の会場があるインド北東部の都市グワハティは、日中から非常に蒸し暑く、試合開始時刻の夜になっても気温があまり下がらない。さらに湿度も高いため、まるで日本の夏をもう一度経験しているような印象すらある。
選手たちも大量の汗をかきながら毎日練習しているが、この暑さは日本にとって有利に働くかもしれない。森山監督は「アジアの最終予選でインドの地を経験していることはアドバンテージになるんじゃないかと思います。湿度や気温も、日本の夏の暑さを経験してこちらに来ているので、湿度にもそんなに苦しむことはないんじゃないかと思っています」と、グワハティの気候をポジティブに捉えている。
現在のU-17世代は、これまで以上に多くの遠征を重ねてチーム力を高めてきた。ヨーロッパ、南米、アフリカ、アジアと各大陸に赴いてアウェイでの経験を積んでいる。それには森山監督も自信を持っており、「いまのU-17の子達についてはどこが相手だろうと勇気を持って戦っていくだけの準備はできている。今回ベスト8の壁を破ってくれるんじゃないかと期待している」と語る。これまで日本が超えられなかった領域への到達、U-17日本代表の世界への挑戦がいよいよ始まる。
(取材・文:舩木渉【グワハティ】)
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