解任されたアンテ・チャチッチ監督【写真:Getty Images】
ロシア・ワールドカップ(W杯)予選敗退の危機に立たされたクロアチア代表は、予選最終節を前にしてアンテ・チャチッチ監督を解任することを決断した。クロアチアサッカー連盟(HNS)が公式ツイッターで発表している。
新監督には50歳のズラトコ・ダリッチ氏が就任する。ダリッチ氏はクロアチア国内のクラブのほか中東クラブでの監督経験が豊富で、2016年にはUAEのアル・アインをAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準優勝に導いた。
クロアチア代表は現地時間6日に行われた欧州予選グループIの第9節の試合でフィンランド代表と対戦し、ホームで1-1のドローに終わった。この結果、勝ち点で並んでいたアイスランドに2ポイント差をつけられての2位で最終節を迎えることになった。
9日に行われる最終節は、勝ち点で並ぶ3位ウクライナとのアウェイゲーム。直接対決の大一番に敗れればクロアチアはその時点で敗退決定となる。ウクライナに勝ったとしてもグループ2位でプレーオフに回る可能性が高く、予選突破は安泰ではない。
チャチッチ監督は2015年9月に代表監督に就任し、EURO2016予選の突破が不確かな状況だったチームを本大会に導いた。2年前に続いて予選終盤での監督交代となるクロアチアは、本大会出場を勝ち取ることができるだろうか。
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