熾烈な得点王争いを繰り広げるメルテンス、ディバラ、インモービレ、ゼコ(左から)【写真:Getty Images】
ユベントスに所属するアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラが、驚異のペースでゴールを積み重ねている。セリエAは第7節までを消化したところだが、すでに得点数は「10」の大台に乗った。
実はディバラほどではないにしろ、例年であれば得点王になれるペースでゴールを量産している選手が他にもいる。いずれもリーグ屈指の実力者で、セリエAの得点王争いは早くも熾烈を極めている。
ディバラに次ぐ得点ランキング2位につけているのは、ラツィオのFWチーロ・インモービレだ。すでに9ゴールを挙げているパワフルなストライカーは3アシストも記録し、味方を生かすプレーにも磨きをかけてチームの攻撃を力強くけん引する。また、アウェイで全ゴールの半分を超える5つを奪うなど勝負強さも発揮している。
その下の3位タイに控えるのは、7ゴールを挙げている対照的な2人。開幕から唯一の7連勝を達成したナポリで“偽9番”として躍動するベルギー代表FWドリース・メルテンスと、巨躯を生かしてローマの前線に君臨する昨季の得点王、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ゼコである。
前者は7ゴールだけでなく2アシストとチャンスメイカーとしての魅力も失われていない。後者はセリエAの得点ランキング上位5人の中で最も出場時間が短い(521分)中で7ゴールと際立った結果を残している。2人は昨季終盤まで得点王争いを繰り広げただけに、今後のペースアップも期待できる。
ここまでに挙げた4人は、いずれも1ゴールに要する時間が90分を切っており、1試合1点以上ペースで得点を決めている計算になる。最も優秀な数字を残しているのは、もちろんディバラ(1ゴールあたり56分)で、次にインモービレ(1ゴールあたり70分)、ゼコ(1ゴールあたり74分)、メルテンス(1ゴールあたり78分)と続く。
得点ランキング5位以下からは、インテルのFWマウロ・イカルディ(6ゴール)や、好調ナポリのスペイン人FWホセ・マリア・カジェホン(4ゴール)、サンプドリアを引っ張るベテランFWファビオ・クアリアレッラ(4ゴール)ら、十分な実力と実績のある選手たちが追っている。まだシーズン序盤だが、今季のセリエA得点王争いに注目だ。
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