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悔しさ乗り越えた香川真司「勝ち残ってきた自負がある」。ループ弾は「シャルケ戦以上」と自画自賛

text by 編集部 photo by Getty Images

香川真司
香川真司【写真:Getty Images】

 ボルシア・ドルトムントのMF香川真司は、現地時間9月30日のアウクスブルク戦で見事なループシュートを決めた。ゴールを自画自賛する同選手だが、今週は多くの葛藤があったと明かしている。

 香川は1-1で迎えた23分に絶妙なループシュートを決めた。昨年4月に同選手がシャルケとのダービーで決めたループを思い出す人も少なくない。

 結果的に決勝点となった今シーズン2点目について同選手は、「シャルケ戦じゃないですけど、あの瞬間、ループを狙えるというのがイメージとして湧いて、無駄な力も入らなかった。僕としてはシャルケ戦以上の、あのゴールも素晴らしかったですけど、あれ以上に美しいって言ったら変ですけど…」と話した。

 だが、アウクスブルク戦でのゴールに至るまでには苦悩があったようだ。先月26日、ドルトムントはチャンピオンズリーグでレアル・マドリーと対戦したが、香川に出番はなかった。

 レアル・マドリー戦を「自分自身の現状評価が分かる試合だった」と振り返る香川は、「レアル戦みたらね、誰もが現状を分かるというか…。なので自分としてはすごく悔しかった。そういう現状だと分かったぶん、それを受け入れるしかなかった。それを踏まえての今日の試合でやるしかなかったですし、見せるしかなかったです」と葛藤を明かす。

「もちろん、すごくフラストレーションの溜まる2日間でした。やっぱあの舞台で、あの相手に試合をやりたかったという感情はありましたけど、ただ、次に向かわなきゃいけない。終わったことに対してああだこうだ言っても何の意味もないと思っていたんで」

 それでも同選手は、「ただ、自分のプレーをすれば必ずチャンスに絡めるし、その基盤がここ1、2年でしっかりできているぶん、そこまで焦りはない。(トーマス・)トゥヘル(が監督)のときもそうですけど、結局は勝ち残ってきたという自負もあるので」とも語り、ドルトムントで力を示すことへの自信をのぞかせた。

 アウクスブルク戦ではゴールという結果を残した香川。これを継続すれば、12月のレアル・マドリー戦では「現状」に変化があるかもしれない。

(取材:本田千尋【アウクスブルク】、文・構成:編集部)

【了】

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