連勝中ナポリ、昇格組SPALとの死戦を制す
ビビアーニの直接FKなどもあり、SPALはナポリを追い詰めた【写真:Getty Images】
セリエAは第6節が終了し、ナポリとユベントスが6戦全勝で共に首位をキープ。前節でボローニャに引き分けるのがやっとだったインテルは、ジェノアに苦しみながらも勝利。一方アウェイでサンプドリアと当たったミランは完敗を喫し、ミラノ勢同士で明暗が分かれた。
開幕から好調のチーロ・インモービレが牽引するラツィオは、彼の2G1Aの活躍でエラス・ヴェローナに快勝。ステファン・エル・シャラウィが復活の2ゴールを挙げたローマも、上位浮上へと確実に近づいている。
首位キープを目指すナポリは、フェッラーラに乗り込み昇格組のSPALと対戦。しかしこれが、大変な死闘となった。昨シーズンSPALを49年ぶりのA昇格に導いたレオナルド・センプリチ監督は、綿密に戦術を立ててナポリのポゼッションサッカーを封じ込めに来た。
自陣でしっかり守備組織を作ってスペースを消し、中盤で猛烈なプレスをかける。そしてボールを奪えば、スピードあふれるカウンターで裏のスペースを突いた。そして13分、速攻を掛けると最後は中盤から攻め上がったベテランMFパスクアーレ・スキャッタレッラがミドルシュートをねじ込み、なんと先制に成功した。
ナポリはその直後にロレンツォ・インシーニエの華麗なシュートで同点とするが、ホームの大声援に後押しされるSPALは怯まずにゲームプランを敢行。後半に突き放されるもなおも怯まず、78分にフェデリコ・ビビアーニが直接FKを決めて同点とした。
ただ、これで気落ちしないところは今季のナポリの強さ。ドロー決着の雰囲気も出て来た83分に左SBのファウジ・グーラムが中盤からドリブル突破を敢行。ゴール前まで突き進むと、最後は利き足でない右で正確なシュートをゴールへ流し込んだ。
死闘を制したナポリだが、途中出場のアルカディウシュ・ミリクが右膝を故障。前十字靭帯の断裂も懸念されており、長期離脱となればチームにとってもかなりの痛手となる。