パリ・サンジェルマンのエディンソン・カバーニ【写真:Getty Images】
パリ・サンジェルマン(PSG)のFWエディンソン・カバーニは、チームのPKキッカーをFWネイマールに譲ればボーナスを支給するというPSG会長からの提案を断ったという。スペイン紙『エル・パイス』が25日付で伝えた。
カバーニとネイマールは、今月17日に行われたリーグアン第6節のリヨン戦で、PKやフリーキックのキッカーをめぐって争う様子を見せていた。PKの場面では結局カバーニが蹴ったが、シュートは失敗に終わった。
昨季のPSGでエースとして活躍しPKキッカーも務めていたカバーニと、サッカー界史上最高額となる移籍金でバルセロナから新たに加入したネイマールとの間で、新たなエースの座をめぐる対立が生じているとして大きな騒動に発展していた。
カバーニがPKキッカーにこだわる理由には、得点数やエースという立場へのこだわりだけでなく、“カネ”の問題もあるのではないかと報じられていた。カバーニの契約には、リーグ得点王としてシーズンを終えれば100万ユーロ(1億3400万円)のボーナスが支払われるという条項が含まれているという。
『エル・パイス』によれば、PSGのナセル・アル・ケライフィ会長は2人のFWの対立を解消するため、カバーニにひとつの提案を行ったとのことだ。PKキッカーをネイマールに譲り渡せば、得点数にかかわらず100万ユーロを支払うという提案だという。
だがカバーニは、「金に興味はない」としてこの提案を断ったとのこと。そこで会長はネイマールに対しても、PKを蹴ることを断念するように説得を試みたが、やはり選手を納得させることはできなかったようだ。
23日に行われたモンペリエ戦ではネイマールが負傷欠場したため、キッカーが問題になることはなかった。今後ネイマールが復帰し、PSGがPKを獲得したとすれば、キッカーを務めるのは誰になるのだろうか。
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