マドリーに認められた際限のないリスク
【レアル・マドリー 0-1 ベティス ラ・リーガ第5節】
90分+4分 1-0 サナブリア(ベティス)
昨季、キケ・セティエン率いるラス・パルマスと対戦した際に苦辛した問題はジダンの記憶に深く刻まれ、このベティス戦では問題を生み出されるほどのリスクを冒すことを嫌っていた。にもかかわらずいざ試合となると、際限のないリスクが認められている。
負傷しているベンゼマなしのスタメンで競技場に姿を現したレアル・マドリー。変えることのできぬまま悪癖になってしまったこと、それは守備の集中を明らかに欠きながらピッチに立ち、自ゴールにて胆を冷やすことである。
この試合では3分に、ベティスが3回にわたってチャンスを得た。そうしてマドリーに生じたナーバスな感情は果たせるかな、攻撃を組み立てる際のボールロストに反映されることになった。あれだけの質を有した選手たちにしてみれば、考えられないほどにボールを奪われている。
レアル・マドリーがこの一戦で演じた以上の攻撃性を目にすることは難しい。前線にはポジションが固定されておらず、まったく自由に動くことのできるクリスティアーノ・ロナウド、ベイル、イスコが位置。
イスコは頭と心の赴くままに動き続け、またモドリッチとクロースはかなり前方に位置し、加えてカルバハルにはウィングとなる心積もりがあった。カルバハルは、それこそ逆サイドのマルセロよりも前にポジションを取っている。そのプレーにはキレがあったものの、クロスを送るときを主として、各瞬間に何をすべきかを常に解釈できていたわけではなかった。