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メッシとの契約延長は会長の嘘!? バルサのトップを狙う重要人物が現体制を痛烈批判

text by 編集部 photo by Getty Images

メッシ
バルセロナのリオネル・メッシ【写真:Getty Images】

 ネイマールの放出によって、バルセロナのフロントは強烈な批判に晒されている。夏の移籍史上における失態の責任を追及し、会長への不信任投票や新会長選挙の実施を要求する声も出てきた。

 ソシオと呼ばれる会員の会費によって運営が支えられているバルセロナでは、代表者である会長がソシオによる投票で選ばれることになっている。2015年の会長選挙で選出されたのが、現在のジョゼップ・マリア・バルトメウ会長だ。

 だが、反対派も根強いようだ。今回声を上げたのは、2010年と2015年の会長選挙にも立候補していたアグスティ・ベネディート氏である。同氏はバルトメウ会長と理事会に対し、不信任投票を実施しようと動いている。

 年に一度開かれれるソシオ総会を通さずに不信任投票を行うには、2週間以内に全ソシオの15%の署名を集めなければならないと決められている。現時点では1万6750人分の署名が必要という計算になり、まだ6000人分の署名が足りていないと、スペイン『マルカ』紙などは伝えている。

 ベネディート氏はバルトメウ会長に対する反対キャンペーンにも熱心だ。「バルトメウはメッシとの契約延長はサインが済んでいて、手続きだけが終わっていないと示唆していたが、現時点でまだメッシ自身のサインはないから無効だ。彼の父親がサインしただけでは意味がなく、選手自身のサインが必要なんだ」と、会長がバルサの絶対的存在であるリオネル・メッシとの契約延長に関して嘘をついていると主張している。

 また「このようなことを知っていれば、バルトメウの存在こそが(メッシの契約延長に)最大の障害だと確信している。私は会長がすべての真実を説明してくれることを願っている。彼が嘘をつくのは初めてではない」と、バルサの現会長を痛烈に批判した。

 署名の数に関して「我々の予想を上回っており楽観的」と述べるベネディート氏は、10月2日にクラブがソシオから集めた署名を受け入れなければ裁判に持ち込む可能性も示唆している。なお、前回不信任投票が行われたのは2008年で、その結果がジョアン・ラポルタ体制を終わりに向かわせた。

 ベネディート氏はこれまで2度挑み、2度とも逃してきた会長の座を“三度目の正直”で狙うのだろうか。過去2度の会長選挙で有名ソシオとなった同氏は、バルセロナの今後を占う上で重要人物になっていくかもしれない。

【了】

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