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本田の初アシストから決勝点! ミラン、苦しみながらも逆転勝利

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パッツィーニ決勝弾でリーグでは2連勝
パッツィーニ決勝弾でリーグでは2連勝【写真:goal.com】

26日に行われたセリエA第21節、カリアリ対ミランの一戦は、2-1でアウェーのミランが勝利を収めた。MF本田圭佑はフル出場。決定機を何度か決められず、リーグ戦初ゴールを奪うことはできなかったが、決勝点をアシストした。

ミッドウィークのコッパ・イタリアでベスト8敗退に終わり、勝利を取り戻したいミラン。セードルフ監督が就任して3試合目となるこの日は、本田が4-2-3-1の2列目の右で先発復帰。カカー、ロビーニョとともに1トップのバロテッリを支える。

リーグ2連勝を狙うミランだが、立ち上がりから課題の守備で不安定なところをうかがわせた。体調不良で欠場したGKアッビアーティの代役アメーリアが、バックパスを左のボネーラに渡すと、カリアリのプレスを受けてボールロスト。コッスがシュートまで持ち込めなかったため、事なきを得たものの、この守備の不安は後に失点へとつながる。

一方で、ミランは攻撃でボールを奪うと速い攻めを見せた。16分にバロテッリのシュートがGKアブラモフを襲うと、18分には中盤でのボール奪取からカウンターを仕掛け、本田に決定機が訪れる。カカーのパスをバロテッリがワンタッチで軽く前に出し、走り込んだ本田がシュートを放った。だが、右足でのシュートはアブラモフに阻まれてしまう。

すると28分、ミランは守備のミスから先制を許した。アメーリアがバックパスをミスし、ペナルティーエリア左外にいたピニージャにボールを渡してしまう。ピニージャのクロスを受けたサウのフェイントに、あわててマークについたボネーラもかわされ、楽々とボールをゴールへ流し込まれた。

ビハインドを背負ったミランは、39分、再び本田に決定機。右のデ・シリオが見事なクロスを入れると、うまくDFの間に入った本田がフリーでヘッドを放つが、アブラモフの正面に飛んでしまい、CKに逃れられてしまう。ミランはリードを許したまま前半を終えた。

後半に入るとミランはさらにかみ合わず、54分には右サイドから本田がカカーに預け、折り返しをバロテッリがシュートするが、ボールはクロスバーのはるか上へ。59分、カウンターから本田がロビーニョとのパス交換で決定的な場面をつくるが、3度目の正直とはいかず。左足でのシュートをミスしてしまい、枠をとらえることができない。

セードルフ監督は61分にロビーニョを下げてパッツィーニ、69分にデ・ヨングとの交代でムンタリを投入し、何とか流れを変えようとするが、ミランはチャンスをつくれない。逆に73分にはピニージャのシュートがあわやというコースに飛び、肝を冷やした。

控えにストライカーがパッツィーニしかいないミランは、77分、最後の交代枠でエマヌエルソンに代えてアバーテを投入。83分には本田のFKにカカーがどんぴしゃのタイミングで合わせるが、ヘディングシュートはアストーリのスーパークリアに遭う。

だが、このまま敗れるかと思われた終盤、ミランは一気に試合をひっくり返した。まずは87分、バロテッリが直接FKを決めて同点。エースの一発で追いつくと、2分後にもセットプレーからネットを揺らした。強い風の中、本田がCKから巧みにボールを入れると、パッツィーニが得意のアクロバティックなシュートを決めて逆転。土壇場でミランが勝ち点3をもぎ取った。

ミランはセードルフ監督が就任してからリーグでは2連勝。暫定で9位に浮上している。

Goal.com

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