昨シーズンのCL準々決勝再現とはならず
「Barca senza pieta, Juve senza Messi(バルサに手心はなく、ユーベにはメッシなし)」
CLバルセロナvsユベントス戦から一夜明けた13日、ガゼッタ・デッロ・スポルトの中見出しである。2得点を許し、かつイヴァン・ラキティッチのゴールにも絡んだリオネル・メッシ一人にやられた(採点は9)と言わんばかりのタイトルだ。
「メッシは天上にまばゆく輝く星、一方で(パウロ・)ディバラはまだ地球に近い衛星に過ぎない」などと、試合前に「メッシの後継者は彼だ」などとメディア自らが散々持ち上げていたユーベの新10番をこき下ろした。
ユベントスの地元トリノを本拠とするトゥットスポルトはもう少し露骨である。1面で「CAMP NOOO! のと見出しとともに、アレックス・サンドロ、メディ・ベナティア、ゴンザロ・イグアイン、ドゥグラス・コスタ、そしてディバラの5人に採点4を付けたことを写真入りで掲げた。
「ユベントスには多くの選手が(故障で)欠けていた。それは事実だ。しかし、言い訳にはならない。今度ばかりはアッレグリ監督の謀略でもあまりに足りず、ブッフォンも奇跡は起こせず、期待の集まっていた男2人も裏切った。ディバラは溺れ、イグアインは消えた。幻想は前半だけで終了し、あとはメッシにやられた」。こちらは、コリエレ・デッロ・スポルトによるマッチレポートの一節である。
それにしても、どうしてこのように崩れたのか。昨シーズンのCL準々決勝の2戦で見せた強固な組織サッカーは、なぜ今回はバルサの前に機能しなかったのだろうか。当時と比較し、レオナルド・ボヌッチやダニエウ・アウベスが抜け、この試合ではマリオ・マンジュキッチも故障で欠場となった。やはり彼らが不在だと、昨季のようなサッカーの実現は不可能ということなのだろうか?